内容証明の達人

貸金・売掛金請求

 おそらく内容証明が一番よく使われるのが、売掛金・貸金請求だと思われます。

内容証明で請求が行なうメリットは、
1、時効を一時的に止められる

 電話や普通の手紙でも、時効を一時的に止めることはできますが、電話は「そんな電話は来なかった」、手紙は「そんな手紙は来ていない」と言われたらおしまいです。その点、内容証明なら請求したという証拠を残せるので安心です。時効が迫っているときは、いったん内容証明で時効の進行を止めましょう。

注)内容証明で時効を止めている間に、裁判上の請求を行なう、相手から債務承諾書を取る、支払わせるなどして時効を中断(振り出しに戻すということ)する必要があります。

2、心理的圧力を掛けられる

 内容証明で請求されたところで、相手は支払わなければいけないわけではありません。内容証明での請求には強制力はないからです

 しかし、内容証明の最後には、大抵、支払いがない場合は、法的手段をとるといった旨が記載されることが多いことからもわかるように、法的手段をとる前段階として使われることが多いわけです。内容証明を送ることにより、相手はこちらの強い決意を知ることになり、相手は、こちらの請求を簡単には無視できなくなります

注)内容証明には心理的圧力を掛けるというメリットがあるかわりに、相手の態度を硬化させたり、相手との関係を悪化させる可能性があるというデメリットも存在しますから送るかどうかはよく考えなければいけません。ただ、必要以上にデメリットを気にしていては回収はうまくいきません。時間が経ってから内容証明で請求しても、債務者には誠意のかけらも、財産もないというのはよくある話です。本気で回収したいのなら早めに内容証明で請求しましょう。

 人間関係とお金 二兎追う者は一兎も得ず です。どちらを優先するのか決めた方がいいと私は考えます。どちらも大切なのはわかっています。けれど、「相手との関係は壊したくない、でも、お金は全額回収したい」では、お金を回収できなかった挙句に相手との関係も壊れるという最悪の結果になってしまうのではないでしょうか・・・




あなただけにこっそり教える問題解決のコツ

●現時点で相手に一括で支払う能力がない場合は、分割払いを認めるという形で少し譲歩してあげるのもよいでしょう。こちらから譲歩してあげることで、相手に負い目が生まれ「少しづつなら払ってもいいか」と思うようになる可能性が高くなります。

 分割支払約束書をこちらで作って別送し、相手に署名させれば証拠も作れます。分割支払約束書には期限の利益喪失特約を必ずいれておきます。支払いを怠ったり、他の債権者から強制執行を受けるなどの非常事態が発生したときに期限未到来の分も含めた全額を請求できるようにしておきましょう。いれておかないと非常事態が起きても期限未到来の分は請求できません。

●刑事告訴できる可能性があるのなら、それについても通知する。

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こんなときが内容証明の出番です

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