内容証明の達人

より効果的な内容証明を書くために

内容証明に過度の期待をかけてはいけない

 支払ってくれ、払わないと法的手段をとるという内容証明を書いたところで、内容証明には強制力がないので実体は払ってくださいとお願いしている手紙に過ぎません。ですから内容証明を送ったからといって必ず問題が解決する(相手が払ってくれる)とは考えないでください。けれど工夫することによって成功する確率を上げることはできます。そのためのヒントをこれからいくつかお教えしますね。

証拠不足のときは債務承諾書を書かせるだけでもOK

 こちらに債権の存在を証明するような証拠がないときに一方的に強い調子で請求するのはあまり賢いやり方ではないと思います。相手を怒らせて訴訟を起こさないと回収できないような状態に陥れば証拠がないこちらが圧倒的に不利です。

 証拠がないようなときは もし払えないなら債務承諾書だけでも書いてもらえませんか? といった旨の文を加えてみましょう。払わないと法的手段とりますよ と相手を追い詰める一方で 債務承諾書を書いてくれれば少しだけ支払いを待ちますよ という姿勢を見せれば、相手も じゃあとりあえず債務承諾書だけでも書いておこう という気になる確率が高いと思います。

 債務承諾書という証拠を入手できれば次に支払いを遅らせたときは堂々と法的手段とることができます。
 債務承諾書を取ることで時効を振り出しに戻せます。

分割払いだっていいじゃない

 一括で払え! といっても相手がお金を持ってなきゃ払ってもらえません。けれど多くの人は小さいころから借りたものは返さなきゃいけないと教えられているでしょうから、相手だって一括できっちり返せるものなら返したいと思っている・・・はず。ですから 一括で払えないなら分割払いでもいいよ と書いてあげましょう。
 
 内容証明とは別に分割支払約束書(タイトルはこれでなくてもいいですよ)を送って相手に支払計画を記入させてもよいですね。

 分割支払約束書には期限の利益喪失特約をいれておきます。支払いを怠ったり、他の債権者から強制執行を受けるなどの非常事態が発生したときに期限未到来の分も含めた全額を請求できるようにしておきましょう。いれておかないと非常事態が起きても期限未到来の分は請求できません。

 相手が一括払いしないからといって 債務名義を取得して強制執行してやる! と意気込んでも債務名義を取得するまでに結構時間がかかってしまいますよね。結局分割払いしてるのと同じわけです(少しずつでもお金を払ってもらえる分割払いのほうがマシかも)。

内容証明を送った後のことも考えておく

 内容証明を送ったからといって必ず問題が解決するわけではありませんので送った後のこと つまり支払督促即決和解・調停少額訴訟などの法的手段についてもある程度は知っておく必要があります。
 
 法的手段をとる とは書いても、送った方も送られた方も実はどういうことになるのかわかっていないこともあると思います。勉強しておけば内容証明にもただ法的手段をとると書くだけでなく、〜簡易裁判所に少額訴訟を提起する準備をしていると書いたりもできるようになります(訴状のコピーを送るのもいいですね)。具体的に相手に対してこちらが何をしようとしているのか伝えることができれば相手に与える印象も変わってきます。

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